薬剤師の転職:獣医師と薬剤師、どちらがいいのか? 平均年収、仕事内容最新版

医療・製薬業界事情

獣医師と薬剤師のどちらがいいのか?今学生の方や、いま20代で就職先に対して悩んでいる方は獣医師と薬剤師のどちらがいいのかで困っている方が多いかもしれません。そこで、仕事内容や給料の面でどれくらい違うのか、差を見てみましょう。

薬剤師とは

「薬剤師」とは、医薬品に関する専門知識を持ち、医薬品の調剤・管理・提供・情報提供を行う専門職のことです。医療現場や薬局で患者さんの健康をサポートする重要な役割を担っています。もう少し具体的に分けると、以下のような仕事内容があります。

1. 調剤

  • 医師の処方箋に基づき、適切な薬を正しい量・形で準備する。
  • 薬の飲み方や注意点を患者に説明する。

2. 薬の管理

  • 病院や薬局での薬の在庫管理、品質管理。
  • 期限切れの薬のチェックや保管環境の管理。

3. 医薬品情報の提供

  • 医師や看護師、患者に薬の効果や副作用、相互作用についてアドバイス。
  • 新しい薬や治療法について情報収集・提供。

4. 健康相談・指導

  • 生活習慣病や自己管理できる軽症の症状についての相談。
  • OTC(市販薬)の適切な使用方法の指導。

資格・条件

  • 日本では薬剤師になるには**薬学部を卒業(6年制)**し、国家試験に合格する必要があります。
  • 国家資格を持たないと調剤や薬の販売はできません。

獣医師とは

「獣医師」とは、動物の健康を守る専門家で、病気の診断・治療・予防、さらには動物の飼育や管理に関する指導を行う職業です。人間の医師に相当する存在ですが、対象が人ではなく動物である点が異なります。

1. 仕事内容

  1. 診療・治療
    • 犬、猫、牛、馬、鳥、魚などさまざまな動物の病気や怪我の治療。
    • 手術や投薬、ワクチン接種なども行う。
  2. 予防・健康管理
    • 定期検診やワクチン接種で病気を防ぐ。
    • 食事や生活環境のアドバイス。
  3. 食品・畜産関係の安全管理
    • 家畜の病気や寄生虫の管理、食品としての安全確認。
    • 家畜伝染病の予防や監視。
  4. 公衆衛生
    • 動物から人への感染症(人獣共通感染症)の予防。
    • 環境衛生や動物福祉への助言。
  5. 研究・開発
    • 動物用医薬品の開発。
    • 動物の健康や疾病に関する研究。

2. 資格・条件

  • 日本では**獣医学部を卒業(6年制)**し、国家試験に合格する必要があります。
  • 国家資格を持たないと診療や手術はできません。

3. 働く場所の例

  • 動物病院(小動物診療、一般診療)
  • 畜産関連施設(牛・豚・鶏などの家畜管理)
  • 公務員(保健所・動物保護管理センター)
  • 製薬会社や研究機関(動物用医薬品や研究)

獣医師と薬剤師の基本的な違い

獣医師と薬剤師の基本的な違いは、対象とする生物・業務内容・資格の役割にあります。整理すると以下の通りです。

1. 対象

項目獣医師薬剤師
主な対象動物(犬・猫・家畜・野生動物など)人間(患者)
範囲小動物から家畜、さらには公衆衛生まで幅広い医薬品に関する人間の健康管理に特化

2. 主な仕事内容

項目獣医師薬剤師
診断・治療動物の病気や怪我を診断・治療診断は行わない(医師の処方に基づき薬を提供)
薬の扱い診断に基づき直接投薬・手術・処方医師の処方に基づき調剤・服薬指導・管理
予防ワクチン接種、病気予防、衛生管理薬の副作用予防や健康相談、OTC指導
研究・開発動物用医薬品・病気の研究薬の作用・副作用・相互作用の研究

3. 資格・教育

項目獣医師薬剤師
必要学歴獣医学部(6年制)卒業薬学部(6年制)卒業
国家資格獣医師国家試験薬剤師国家試験
独自の判断診断や処方ができる医師の指示に基づき調剤・管理

4. 簡単なイメージ

  • 獣医師 → 動物の「お医者さん」
  • 薬剤師 → 人間の「薬の専門家」

獣医師と薬剤師のキャリアパス

獣医師と薬剤師では、資格を活かしたキャリアパスが異なります。どちらも専門知識を活かせる幅広い選択肢がありますが、働く場所や役割の幅が違います。以下に整理します。

1. 獣医師のキャリアパス

(1) 臨床系

  • 動物病院勤務(小動物)
    • 犬・猫などの診療・手術・予防接種。
    • キャリアアップ例:勤務獣医師 → 院長 → 開業
  • 家畜・畜産関係
    • 牛・豚・鶏などの健康管理、検査、病気予防。
    • 公務員(家畜保健衛生所など)として働くことも可能。

(2) 公務員・公衆衛生系

  • 保健所、動物愛護センター、食品衛生監視員など。
  • 役割:動物由来の感染症防止、動物福祉の監視、法令遵守の指導。

(3) 研究・製薬・教育

  • 動物用医薬品メーカー、バイオ・食品業界で研究開発。
  • 大学や専門学校で教員として教育に従事。

(4) 起業・独立

  • 動物病院の開業。
  • ペット関連事業(フード・用品・保険など)。

2. 薬剤師のキャリアパス

(1) 調剤薬局

  • 医師の処方に基づく調剤・服薬指導。
  • キャリアアップ例:薬局勤務 → 店長・管理薬剤師 → 独立開業

(2) 病院薬剤師

  • 入院患者や外来患者への薬の管理・指導。
  • チーム医療に参加(医師・看護師と連携)。
  • 専門性を深めて「臨床薬剤師」として高度医療に携わることも可能。

(3) 企業・製薬業界

  • 医薬品開発、臨床試験、薬事・承認業務。
  • MR(医薬情報担当者)や研究開発部門での活躍。

(4) 教育・行政

  • 大学・専門学校で教育。
  • 保健所・行政機関で薬事監視、医薬品の安全管理。

(5) 起業・独立

  • 調剤薬局やドラッグストアの開業。
  • 健康食品・サプリメント事業への進出。

まとめ:違いを簡単に比較

項目獣医師薬剤師
主な対象動物人間
主な職場動物病院・畜産・公務・研究薬局・病院・製薬・行政
独立の可能性動物病院開業、ペット事業薬局・ドラッグストア開業、健康事業
研究・開発動物用医薬品、動物疾病研究医薬品開発、臨床試験、薬理研究
チーム医療獣医師・看護師・畜産関係者医師・看護師・医療スタッフとの連携

獣医師と薬剤師の年収比較

獣医師と薬剤師の年収(年収=年間の給与の目安)比較を、日本のデータをもとにわかりやすくまとめると次のようになります(どちらも経験・職場・地域によって幅があります)。

🐾 獣医師の年収(日本)

📌 一般的な平均

  • 平均年収の目安:約7,000,000~8,800,000円程度(中央値の推計値)
  • 国の統計を使った別データでは約663万円という数値例もある(勤務獣医師)

📌 経験・年齢別傾向(例・調査)

  • 新人〜5年目:年収約4,000,000円前後〜6,000,000円前後
  • 経験15年以上:年収1,000万円超まで上昇する例もあり得る

獣医師は動物病院勤務だけでなく、家畜関係、公務、開業など働き方によっても年収差が大きくなります。

💊 薬剤師の年収(日本)

📌 平均(全国平均)

  • 平均年収の目安:約6,800,000円前後(薬剤師全体)

📌 経験別の例

  • 0〜2年目:約5,000,000円前後
  • 5〜10年目:約8,000,000円前後〜
  • 20年以上:10,000,000円前後まで上昇するケースあり

📌 職種・役職別

  • 臨床(病院内)や管理職クラス(管理薬剤師・シニア薬剤師)は平均より高めのケースあり

📊 簡単な年収比較(目安)

職種平均年収(目安)備考
獣医師約 7.0〜8.8 百万円経験・開業で大きく上下
薬剤師約 6.5〜7.0 百万円経験・役職で10百万円超もあり

将来性と市場の需要

獣医師と薬剤師の将来性・市場の需要について比較すると、対象や社会の変化により少し違った特徴があります。整理します。

🐾 獣医師の将来性と市場の需要

1. 需要の背景

  • ペットの高齢化・飼育数増加 → 小動物の診療需要が増加。
  • 畜産・食肉安全管理の強化 → 家畜獣医師や公衆衛生系獣医師の需要も安定。
  • 動物福祉や法律の強化 → 動物愛護センター、公務員獣医師の需要増。

2. 将来性のポイント

  • 小動物病院は増加傾向、都市部では競争があるものの慢性的な人手不足も報告される。
  • 開業のチャンス:ペット需要増に伴い個人病院の収益性は上向き。
  • 専門分野の拡大:腫瘍学、画像診断、リハビリ、予防医療など高度医療のニーズ増。
  • 課題:長時間労働、地方や家畜診療の待遇差、獣医師の地域偏在。

💊 薬剤師の将来性と市場の需要

1. 需要の背景

  • 高齢化社会 → 処方箋件数の増加、在宅医療の拡大。
  • 医療・介護連携 → 薬剤師による服薬管理・健康指導の重要性増。
  • 製薬業界のグローバル化 → 医薬品開発・承認・安全管理の需要増。

2. 将来性のポイント

  • 病院・薬局の需要は安定、地域によっては薬剤師不足も続く。
  • 在宅医療やチーム医療の拡大 → 高度な臨床知識を持つ薬剤師の活躍領域増。
  • IT・AIの活用 → 調剤ロボットやオンライン薬局の普及により業務効率化。
  • 課題:一般調剤薬局の競争激化、人材過剰地域では給与上昇が限定的。

📊 比較まとめ

項目獣医師薬剤師
市場の需要ペット・畜産・公務・研究など幅広く増加傾向高齢化社会で安定、在宅医療や専門薬剤師の需要増
将来性小動物医療や専門医療の拡大、開業チャンスあり臨床薬剤師・製薬業界・在宅医療など活躍の場拡大
課題地域偏在、勤務負荷、待遇差地域による薬剤師過剰、調剤業務の自動化による変化
ポジティブ要素ペット飼育率増加、専門医療の高度化高齢化による医療需要増、チーム医療の重要性増

ライフスタイルの違い

獣医師と薬剤師はどちらも専門職ですが、働き方やライフスタイルには大きな違いがあります。仕事内容や勤務環境、勤務時間の特徴を整理すると以下の通りです。

🐾 獣医師のライフスタイルの特徴

1. 勤務時間・勤務形態

  • 動物病院勤務は早朝・夜間・土日祝の勤務がある場合が多い。
  • 小動物病院では患者(ペット)の急患対応で長時間労働や夜間対応も。
  • 家畜獣医師は季節・生産状況により不規則勤務になることも。
  • 開業医は自由度が高いが、院長としての責任や事務作業も多い。

2. 仕事の負荷

  • 精神的・肉体的負荷が高いことも多い(手術・診療・夜間対応)。
  • ペットの命を扱う責任感が強く、感情的なストレスがかかる場合も。

3. 休日・休暇

  • 勤務先による差が大きい。
  • 都市部の小動物病院勤務はシフト制で週休2日が基本だが、夜間勤務や急患対応あり。
  • 公務員獣医師は比較的安定した休日が確保できる。

💊 薬剤師のライフスタイルの特徴

1. 勤務時間・勤務形態

  • 調剤薬局勤務や病院薬剤師は日勤が中心
  • 病院薬剤師は夜勤がある場合もあるが、基本は日勤。
  • 製薬企業や行政職の場合は土日祝休みが中心で安定

2. 仕事の負荷

  • 精神的・肉体的負荷は獣医師に比べて比較的低いことが多い。
  • 薬の調剤や服薬指導、情報管理が中心なので、時間のコントロールがしやすい。

3. 休日・休暇

  • 薬局・病院勤務でも週休2日+年末年始休暇+有給休暇など安定。
  • 製薬会社勤務や行政職はさらに休暇の安定度が高い。

まとめ

  • 獣医師は勤務は不規則で忙しいことも多いが、動物医療に対する裁量や開業での自由度がある。
  • 薬剤師は勤務時間や休暇が比較的安定しており、生活リズムを作りやすい。

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