大塚製薬は日本でもトップレベルの製薬企業になります。若手でも活躍できる風土があるとも言われているのですが、グローバルに展開も積極的にしているため、チャレンジ精神のある薬剤師の方は転職を狙っていいかもしれません。しかしそこには悪いうわさもありますので、総合的考慮するといいでしょう。
会社概要
会社名 | 大塚製薬 |
本社所在地 | 東京都千代田区神田司町二丁目9番地 |
設立 | 1964 |
資本金 | 200億円 |
売上金 | 5970億9300万円 |
従業員数 | – |
平均年収 | 991万円 |
業種 | 医薬品開発 |
URL | Home |
世界の製薬会社売り上げランキング 2022
2022年度の世界の製薬企業売り上げランキングでは大塚製薬は20位にランクインしており、世界でもトップレベルの企業であることが分かります。
No | 会社 | 売り上げ |
1 | ファイザー | 812.9億ドル |
2 | ロシュ | 687.0億ドル |
3 | アッヴィ | 562.0億ドル |
4 | J&J | 520.8億ドル |
5 | ノバルティス | 516.3億ドル |
6 | メルク | 487.4億ドル |
7 | GSK | 469.1億ドル |
8 | ブリストル | 463.9億ドル |
9 | サノフィ | 446.7億ドル |
10 | アストラゼネカ | 374.2億ドル |
20 | 大塚製薬 | 20.9億ドル |
待遇はかなり良い
大塚製薬の待遇はかなり恵まれています。さすが大手企業と言ったところでしょう。しかし転勤があり得ますので、定住したい方にはちょっと向いていない会社かもしれません。
給与 | 初任給 学部卒/月給:235,000円 修士了/月給:259,000円 博士了/月給:308,000円 |
諸手当 | 住宅手当、通勤手当他 |
昇給 | 年1回 |
賞与 | 年2回 |
勤務地 | 全国 研究所:徳島、大阪、佐賀、大津 工場:徳島、佐賀、高崎、袋井 |
勤務時間 | 本社・支店・出張所/9:00~17:30 研究所/8:30~17:30 工場/8:00~17:00 |
休日休暇 | 完全週休2日制(土、日) 祝日 年末年始 有給休暇 介護休暇 ほか |
保険 | 雇用・労災・健康・厚生年金完備、 年金基金など |
教育制度 | 新入社員研修、継続教育研修など |
福利厚生 | 施設・保養所など |

大塚製薬はやばい?
以上のように大塚製薬は世界でもトップレベルの会社であり、売り上げもとても安定していますから安泰と言えるでしょうが、Google検索でも「やばい」という言葉が飛び交っています。これから大塚製薬に転職を検討している薬剤師は参考にしておくといいでしょう。
年収が高すぎてやばい
大塚製薬は年収が高すぎてやばいです。年収は1000万円を超えており、ここまでの高年収は武田とアステラスしかありません。大塚の場合はかなりの高年収に当たり、自分から積極的にやめていく方はとても少ないです。
勤続年数
大塚製薬は離職率が公表されていないため不明です。しかし勤続年数は15年程度となっており、社員が全然辞めない優良企業であることがよくわかるはずです。充実した福利厚生が影響していると考えられます。
リストラが多い
近年は製薬会社で人件費カットの動きが加速しています。近年は人件費をカットして、業務を外注化しており、CRO企業にどんどん仕事を流しているのが実態です。そのため、現状はCRO業界のほうはイケイケの状態になっています。
激務
大塚製薬は採用される部署によってはみなし残業のため、残業手当もつかずサービス残業状態。これは逆手に取ると、それなりに忙しいということを意味します。仕事はたくさんあるため、効率よく仕事ができない人は自分の仕事がどんどんたまるのです。激務のため新入社員に対するケアも届いていない部署もあります。
内資の風土が根強い
大塚の場合はアステラスや武田に比べると、日本人社会という印象が強いです。そのため組織もそうなりがちで、典型的なトップダウンになっており、年功序列の社会が構築されています。フラットな環境を望む人は外資のほうがいいかもしれません。
独裁国家で事業をしている
大塚製薬はグローバル展開していますがこれが仇になる可能性もあります。中国でも事業展開をしているからです。アステラス製薬の幹部が中国で何の容疑かもわからないのに拘束されたことを知っている人は多いでしょう。大塚製薬も中国に大塚臨床医薬研発がありますので、中国出張などが合ったら拒否してください。自分の身は自分で守るべきです。中国進出は武田やアステラスも行っております。

薬剤師が転職する方法
以上のように大塚製薬には逆風も吹いていますが、転職したがる方も多いです。それでは大塚製薬に転職をしていくにはどうしたらいいでしょうか。以下のような特徴を抑えて転職するのがいいです。
内資系
大塚製薬の場合は旧来の内資系の風土が強く残っています。そのためトップダウン型の経営組織になっており給料も年功序列式になっています。外資のようにフラットで実力で評価をしてもらいたい方にはあまり向いているとは言えません。
最高レベルの給与水準
大塚製薬は平均年収も高く900万円台になりますので、薬剤師の平均年収である500万円を超えています。管理職になれば1000万円越えも当たり前になります。そうなるためには積極的なチャレンジ精神が求められるでしょう。
管理能力
製薬会社は自社の業務をどんどん外注していますので、外部会社の業務や納品物を管理する能力が求められるようになっています。スケジュール管理、品質管理、さらには交渉や外注費用など色々な面における管理能力を求められるでしょう。
狙い目の職種
薬剤師が転職するとなれば、臨床開発(CRA、DM、薬事)か研究開発(研究職)がねらい目になるでしょう。どの職も専門性が高いため、今までのキャリアの延長で仕事ができるような職種を狙うのがポイントです。未経験でも採用してくれる部門は存在します。
どうやって求人を探す?
製薬業界の場合、そもそも一般の求人サイトでは求人がないケースがほとんど。専門の転職エージェントに登録したほうが紹介をもらえるので登録することがおすすめです。専門性が高いので、専門で取り扱っているエージェントが最適です。
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