薬剤師の転職:アステラス製薬の評判と中国リスク やばい?

企業評判

アステラス製薬といえば、日本でもトップクラスの製薬企業と言えるでしょう。しかしその一方で外国展開もしており、中国で無実なのに拘束されてしまった社員がいます。アステラス製薬への転職を考えている方は総合的に判断して転職を決断したほうがいいでしょう。

会社概要

会社名アステラス製薬
本社所在地東京都中央区日本橋本町二丁目5番1号
設立1939
資本金1030億円
売上金1兆2495億28百万円(2021)
従業員数14,522名
平均年収963万円
グループ会社アステラスビジネスサービス
アステラス総合教育研究所
アステラスリサーチテクノロジー
アステラス営業サポート
ロータスエステート
アステラス分析科学研究所
アステラス・アムジェン・バイオファーマ
業種医薬品開発
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世界の製薬会社売り上げランキング 2022

2022年度の世界の製薬企業売り上げランキングではアステラス製薬は23位にランクインしており、世界でもトップレベルからは離れているのですが、第二集団に属する企業であることが分かります。

No会社売り上げ
1ファイザー812.9億ドル
2ロシュ687.0億ドル
3アッヴィ562.0億ドル
4J&J520.8億ドル
5ノバルティス516.3億ドル
6メルク487.4億ドル
7GSK469.1億ドル
8ブリストル463.9億ドル
9サノフィ446.7億ドル
10アストラゼネカ374.2億ドル
23アステラス製薬116.7億ドル
引用元 : Answers

福利厚生

アステラスの社員はかなり優遇されております。これは下請け会社のCRO企業と比べてもかなり良い待遇であることがわかるでしょう。

休暇完全週休2日制、祝祭日、メーデー、
年末年始、夏期休暇、有休、育児休暇、
看護介護休暇、母子保護休暇、特別療養休暇、
ボランティア休暇、骨髄ドナー特別休暇、公務休暇 他
福利厚生財形貯蓄、持株会、共済会、
社宅、災害補償、育児休業、
介護休業、ボランティア休業、
在宅勤務、社内リクルート 他

アステラス製薬はやばい?

以上のようにアステラス製薬は世界でもトップレベルの会社であり、売り上げもとても安定していますから安泰と言えるでしょうが、Google検索でも「やばい」という言葉が飛び交っています。これからアステラス製薬に転職を検討している薬剤師は参考にしておくといいでしょう。

離職率はやばい?

アステラス製薬の離職率は2022年で4.42%となっており、かなり低く抑えられています。ただし2021年は早期退職制度があったため離職率は20%前後まで跳ね上がりました。そのため、リストラが続いているので、決して安泰の会社とは言えません。

年収・賞与が高すぎ

ある意味やばい話ですが、年収・賞与が高すぎると言われています。アステラス製薬は業界の中では年収が高いと言われており、年収は1000万円を超えております。これは日本の製薬企業の中でもトップレベルで、待遇は圧倒的に高いことがわかります。年収1000万円を超えているのはアステラス、武田、大塚のみです。

過重労働

労基署が過労による労災と認めた事件が2022年に起こっています。アステラス製薬は一部の部署ではかなりの激務と言われており、かなり過酷な労働が続いているところがあります。

製薬大手のアステラス製薬の男性社員(当時33)がうつ病を発症して自殺したことについて、中央労働基準監督署(東京都文京区)が過重労働が原因の労災だと認定していたことがわかった。弁護士と遺族が14日に会見し、明らかにした。認定は昨年12月24日付。

弁護士側によると、男性は2009年に入社し、MR(医薬情報担当者)として働いてきた。15年10月に学会などを運営する部署に異動後、上司から叱責(しっせき)されるようになったという。

Source : 朝日新聞

早期退職制度

アステラス製薬は近年早期退職推進をしています。2014年、2021年に大量解雇をしており、500人くらいの従業員が早期退職をしました。これはアステラスに限ったことではなく他の製薬企業も同じ傾向にあり、外注化が進んでいることにより、人件費をカットしようとしています。

 国内製薬2位のアステラス製薬は2021年6月、約450人の応募を想定した早期退職者募集を発表した。

 旧山之内製薬と旧藤沢薬品工業が05年に合併して誕生したアステラスは近年、断続的に国内で早期退職者募集をしてきた。募集発表年は14年、16年、18年と、「2~3年間隔」の慌ただしさだ。

 これは組織のグローバル化と大変革を同時に進めた国内業界トップの武田薬品工業と並び、国内製薬大手では際立った動きだ。

引用 : Diamond

特定医薬品に依存

アステラス製薬は実は一番売れている商品であるイクスタンジに売り上げをかなり依存しているのが実態です。イクスタンジは4,580億円を稼いでいますが、これは会社の売り上げの4割にも及んでおり、依存し過ぎという声も上がっています。イクスタンジの特許切れは2027年です。後継ヒット商品の登場がないと厳しくなるかもしれません。

独裁国家で事業をしている

アステラスはグローバル展開していますがこれが仇になっています。中国でも事業展開をしているからです。アステラス製薬の幹部が中国で何の容疑かもわからないのに拘束されたことを知っている人は多いでしょう。中国で勤務するということは突然拘束されるリスクが伴います。従業員は中国に転勤することは拒否したほうがいいでしょう。自分の身を守る必要があります。目先の利益しか見えていない経営者にも批判が集まっています。これは中国に進出している武田にも同じことがいえます。

薬剤師が転職する方法

以上のようにアステラスには逆風も吹いていますが、転職したがる方も多いです。それではアステラスに転職をしていくにはどうしたらいいでしょうか。以下のような特徴を抑えて転職するのがいいです。

外資系

アステラスは日本の会社ではあるのですが、グローバル展開をしているため外国籍の比率がどんどん上がっています。そのため外国人と一緒に仕事をすることに寛容な方、そして語学力のある方が求められるでしょう。

最高レベルの給与水準

アステラスは平均年収も高く900万円台になりますので、薬剤師の平均年収である500万円を超えています。管理職になれば1000万円越えも当たり前になります。そうなるためには積極的なチャレンジ精神が求められるでしょう。

管理能力

製薬会社は自社の業務をどんどん外注していますので、外部会社の業務や納品物を管理する能力が求められるようになっています。スケジュール管理、品質管理、さらには交渉や外注費用など色々な面における管理能力を求められるでしょう。

狙い目の職種

薬剤師が転職するとなれば、臨床開発(CRA、DM、薬事)か研究開発(研究職)がねらい目になるでしょう。どの職も専門性が高いため、今までのキャリアの延長で仕事ができるような職種を狙うのがポイントです。未経験でも採用してくれる部門は存在します。

どうやって求人を探す?

製薬業界の場合、そもそも一般の求人サイトでは求人がないケースがほとんど。専門の転職エージェントに登録したほうが紹介をもらえるので登録することがおすすめです。専門性が高いので、専門で取り扱っているエージェントが最適です。

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