製薬企業の就職は勝ち組? 製薬会社の社員の年収、大学生の就活の実態解説

業界事情

武田薬品、アステラス製薬など製薬企業、会社というのは今、大企業で勝ち組と言われていますので取り上げて徹底解説します。薬剤師の就職先としては最も将来が安泰であると言われています。製薬企業は資金が潤沢であるため、年収1000万以上もそれほど難しくはありません。製薬企業で働く企業薬剤師が多いため、目指すべき業界と言えるでしょう。

世界の製薬会社売り上げランキング 2022

2022年度の世界の製薬企業売り上げランキングではトップ10には入れていないものの、日本の企業としては11位に武田薬品がランクイン。武田とアステラス製薬なども上位につけており日本の製薬企業はとても勢いがあるといえるでしょう。多数の社の収益が極めて高いことからもわかる通り、結果として製薬企業は事業としてみても最も潤っている業界です。大きな会社は経営もしっかりしています。何か中国などで展開している感じの会社もありますがリスクが高いので要注意です。ここにはありませんが大塚ホールディングス、塩野義製薬、中外製薬、アステラス、第一三共なども日本では実績がありレベルの高い大手です。

No会社売り上げ
1ファイザー812.9億ドル
2ロシュ687.0億ドル
3アッヴィ562.0億ドル
4J&J520.8億ドル
5ノバルティス516.3億ドル
6メルク487.4億ドル
7GSK469.1億ドル
8ブリストル463.9億ドル
9サノフィ446.7億ドル
10アストラゼネカ374.2億ドル

引用元 : Answers

製薬会社の就職難易度

製薬会社への就職はそれほど簡単ではありません。問題があり、就活生から人気があり倍率が高いのが特徴で、倍率は50倍以上と言われています。これはなぜかというと、以下のような点があります。対策が必要な状況です。

  • 募集人数が少ない
  • 募集要件が高い
  • 学部によって職種が限られる

製薬企業の場合はそもそも募集している人数が多くありません。どの部署も100人規模で採用というケースはそれほどありません。また募集要件もとても高いです。理系大学の博士課程などの制約があるため、かなり限定されてしまいます。さらには学部によって職種が限られることも大きいです。文系の就活生は製薬会社に就職する場合、応募資格があるものは営業職に限られます。しかし結果的に高年収になります。

企業薬剤師

企業薬剤師というのは製薬企業で就業する薬剤師を示します。薬剤師と言えば、調剤薬局、ドラッグストア、そして病院などがメインになるはずです。しかし一部の薬剤師は一般企業に就職、もしくは転職していきます。そこで企業薬剤師となる場合、どのような職務が一番採用されやすいのか、を以下に示します。全国で独自のキャリアの形成が可能で担当はその後大きく新薬の世界で貢献できます。

研究職

製薬企業には研究部門があり、ここで薬剤師が活躍できます。初任給は350~450万円程度。能力次第で700~1,000万円も可能です。ドラッグストア、薬局等とは違って、接客業務が一切ありませんので、研究が好きな方にはとてもお勧めの職種になります。製品に興味があるなど志望理由にする方が多いです。繰り返しツールなどを使って研究を薬の作成を始められる系の方に向いています。

開発職

臨床開発などの職種もとてもお勧めです。初任給は350~450万円程度。能力次第で700~1,000万円も可能です。こちらも接客業務がないため、とても落ち着きます。職種はデータマネジメント、統計解析、さらにはメディカルライティングなど、かなりの専門性が強い職種になります。ただし、これらの職種はどんどんCROへ流れているため、狭き門になっています。

MR

MRは文系の大学でも採用されることがある職種です。MRは製薬企業で働きたい方が目指すことが多く、転職組でも比較的就職しやすい職業です。初任給は400~500万円ほどで能力次第で1,000万円も可能です。MRの場合は募集人数も多いため、未経験者が転職する際に、お勧めの職種となるでしょう。社会で他よりも露出が多く今後は本社で採用も増えて入っていける可能性も高い魅力のある職業。転職エージェントなど活用して体験してみましょう。

DI

DIとは「Drag Information」のことで、医薬品情報管理という意味です。DI担当者は医薬品の情報を集め管理し、情報を提供していくのが仕事内容です。年収は500万円程度。パソコンに向かって仕事をすることが多くなるでしょう。少し上の3つに比べると地味。営業や人事とは違います。売上高に直接貢献するわけではありませんがビジネスや経済においては重要な職業です。

治験コーディネーター

治験コーディネーターはCRCと呼ばれています。ただし、これらの職種はどんどん外注化されているため、だんだん狭き門になっています。CRCは治験を依頼する側と依頼される側との間に立って治験の進行をサポートしていきます。年収は400万円程度で、製薬企業の中では年収が低い部門になります。

薬事業務

薬事業務は高い英語のスキルが必要とされます。医薬品や医療機器などを製造販売する際に必要な承認の申請に関わる仕事になり、事務方になるため、パソコンスキルが必要とされます。申請に必要な書類の信頼性を判断するために英語で書かれている文献を読む必要もあります。年収は500万円~1,000万円くらいになります。

製薬企業は勝ち組

製薬企業は明らかに勝ち組です。年収は500万円程度で頭打ちになるドラッグストア、薬局に比べても明らかに恵まれています。製薬企業は昇給制度もしっかりしていますので、安泰です。さらにドラッグストア、薬局に比べて対人業務もないため、とても落ち着いて勤務できます。それだけに目指すべき就職先でもあるのですが、上記でも説明したように、狭き門となっております。転職するには時間をかけて活動することが重要になります。高給なので副業をする必要もありません。

専門性が高まる

製薬企業は専門性が高まるため、くいっぱぐれしません。専門性が高まることで経験、ノウハウも蓄積され、市場価値が高まり成長していきます。最後にはいわゆる優良人材へ成長できるのです。社内では教育や研修など最大の環境が用意されております。

待遇も良い

ドラッグストアや薬局の大手と比べても製薬メーカーは圧倒的に恵まれています。退職金も多いですし、業績も良いです。大きな昇進、昇格もあり、年収1000万円以上も狙えます。手取りも多くなり、住宅手当などもありますし、育休、産休も福利厚生が完備しております。

リストラの流れが来ている

現在の製薬企業はリストラがとても盛んにおこなわれており人員削減を積極的にしているため、なかなか製薬企業への転職は難しくなっています。メーカーはMRやCRAなどで転職を目指していった方が、チャンスが多いです。これらの職種は採用枠がとても多いからです。チャンスが多ければ潜り込む可能性も上がっていきます。

就職難易度

上記のこともあり、現在は採用枠が少ない傾向にあるため、就職難易度が高い傾向にあります。そのため、簡単には未経験だと就職は難しい状況になっています。内定合格まで時間をかけて転職をした方がいいでしょう。年齢も40代、50代がよくリストラされています。国内も外資も全体の社員数が減っています。選考基準はとても高いですので企業研究が必須です。

製薬メーカーへの転職方法

薬剤師が未経験で製薬企業の仕事を探す場合は自力では限りなく難しいです。というのも、とてもマニアックな仕事で採用枠も少ないからです。こんなときはできるだけ転職エージェントを使うようにしましょう。待っているだけで求人を紹介してもらえます。武田薬品工業などの大企業のチャンスもあります。正直、学歴が問われ、実務経験も問われるので転職につながるかは微妙。人によって分かれ変わるので使えかどうかは人次第。

登録するだけで紹介

エージェントサービスは登録するだけで無料で求人紹介がもらえます。大手から中小までありますが、希望に沿った求人紹介をもらえます。リアルな市場の動向も教えてくれますので、中途でもチャンスがあります。マーケティング戦略としてグローバル化が進んでおりこの影響でもちろんみんな考えるうえで英語は求められます。参天製薬やタケダの研究所を見ても感じます。日本人は転職を実現するためには領域やポストなども見ておく必要があります。

面接対策

エージェントは志望動機、企業研究、履歴書添削や職歴書添削など面接対策をしてくれます。自分の気づいていないところを指摘してくれますし、合格率を上げてくれます。採用後の給与交渉や入社日調整もしてくれます。

以下の転職エージェントの一覧を情報としてまとめたので参考にしてみてください。無料で利用ができます。会員登録をしたらログインをして時間があるときに活動ができます。まずはアプリで利用規約やガイドライン、ポリシーもチェックしてください。

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