田辺三菱は国内でとても有名な製薬会社で、トップ10には入る企業です。とても売り上げも高い会社なのですが、ネガティブな情報も流れている会社です。これから転職をするにあたって、問題ない会社と言えるのでしょうか?
田辺三菱製薬の会社概要、基本情報
田辺三菱製薬株式会社は1933年創業の大阪の大阪市中央区道修町を拠点としている製薬、医薬品メーカーです。東京にも拠点があり多数のグループ会社があります。競合他社には協和キリン株式会社、アストラゼネカ、武田薬品工業、塩野義製薬、エーザイ、三菱ケミカル、アステラス製薬などがあります。大手の製薬会社なので評判は良いです。有名企業なので口コミサイトの投稿も多いです。主力製品が思いつかない方も多いかもしれませんが、トップ企業の一つです。
会社名 | 田辺三菱製薬株式会社 |
本社所在地 | 大阪府大阪市中央区道修町三丁目2番10号 支社:東京都千代田区丸の内一丁目1番1号 |
設立 | 1933 |
資本金 | 500億円 |
売上金 | 3,778億円 |
従業員数 | 6,728名 |
平均年収 | 860万円 |
グループ会社 | 田辺三菱製薬工場株式会社 吉富薬品株式会社 田辺三菱製薬プロビジョン株式会社 田辺パルムサービス株式会社 MTスター株式会社 株式会社ステリック再生医科学研究所 株式会社BIKEN |
業種 | 医薬品開発 |
URL | Home |
世界の製薬会社売り上げランキング 2022
2022年度の世界の製薬企業売り上げランキングでは田辺三菱は圏外になっており世界的には無名の会社です。
No | 会社 | 売り上げ |
1 | ファイザー | 812.9億ドル |
2 | ロシュ | 687.0億ドル |
3 | アッヴィ | 562.0億ドル |
4 | J&J | 520.8億ドル |
5 | ノバルティス | 516.3億ドル |
6 | メルク | 487.4億ドル |
7 | GSK | 469.1億ドル |
8 | ブリストル | 463.9億ドル |
9 | サノフィ | 446.7億ドル |
10 | アストラゼネカ | 374.2億ドル |
引用元 : Answers
田辺三菱製薬の社員の福利厚生
田辺三菱は他の製薬会社大手に比べると福利厚生は全体的に充実していると言えるでしょうが、特筆すべき点は特にありません。休日は年間休日は120日以上で土日休みです。満足度は高いでしょう。女性は少ないですが、現在産休、育休、介護休暇があります。復帰する社員もいて理解のある職場です。
- 各種社会保険、退職金/年金、共済会、財形貯蓄、育英一時金、団体長期障害所得補償保険(GLTD)、社宅制度、人間ドック、歯科検診、社宅、借家補助、持家補助、カフェテリアプラン

田辺三菱はやばい?評判はどうなっている?
田辺三菱は売り上げもとても安定していますから安泰と言えるでしょうが、Google検索でも「やばい」という言葉が飛び交っています。これから田辺三菱に転職を検討している薬剤師は参考にしておくといいでしょう。
男女比と平均年齢
性別データで男女比は男性社員が圧倒的に多く、女性社員が少ない状態です。女性の管理職登用はあまり進んでいません。40代が主力ですが、新卒未経験の20代、30代の若手も多くいます。50代は管理職が多め。
従業員数約7000人(海外含む田辺三菱グループ全体)、男女比は約8:2、平均年齢は約45歳です。
引用元:がん対策推進企業アクション
年収が低い
田辺三菱はトップ企業に比べると平均年収,給与が低い傾向にあります。正社員の平均年収は賞与入れて、とても高いですが、トップレベルの製薬メーカーには大きく見劣りします。それでも薬剤師の平均年収500万よりは圧倒的に上になります。昇給もありますし満足できる給与でしょう。
武田薬品 | 970万 |
小野薬品 | 970万 |
中外製薬 | 1120万 |
第一三共 | 1156万 |
田辺三菱 | 860万 |
田辺三菱製薬株式会社の平均年収は、約611万円 (業務管理者) 〜996万円 (研究開発業務) です。 田辺三菱製薬株式会社の平均月給の範囲は約 28.5万円/月(人事)から約 67.6万円/月(マネージャー)です。
引用元:indeed
リストラ
田辺三菱は他の製薬企業と同様で、大量解雇をしています。2015年には3000名、2018年には2500名と、解雇をしており、やばいうわさは尽きません。さらには早期退職者も多い傾向にあるため、他の製薬企業と比べると、危険かもしれません。MRなどの部署は危険です。
田辺三菱製薬は30日、国内で数百人程度の希望退職を募ると発表した。対象は45歳以上の社員3500人。国内の医薬品市場は安価な後発薬の普及などで事業環境は厳しさを増している。
田辺三菱製薬が希望退職募集 45歳以上対象に – 日本経済新聞 (nikkei.com)
今年10月1日に合併して「田辺三菱製薬」を発足させる田辺製薬と三菱ウェルファーマは7月25日、「早期退職者募集」(田辺)と「早期退職優遇制度の実施」(三菱)をそれぞれの取締役会で決定した。リストラ対象者は、2社合計で2550人に及んでいる。
田辺三菱製薬発足で、合計2550人対象に早期退職を実施|薬事日報ウェブサイト (yakuji.co.jp)
離職率、平均勤続年数
田辺三菱は離職率は4%程度と言われています。平均勤続年数、在籍15年以上ですが早期退職制度を利用している社員が多いのでこの点が不安材料になるでしょう。薬剤師の平均離職率は9%ですので、かなり恵まれた環境にあるといえるのではないでしょうか。
平均勤続年数15年以上、有休消化50%以上、完全土日祝休み、平均残業時間が月20時間以内
引用元:リクナビ
旧財閥系
会社名を見ればわかる通りですが、旧財閥系。社員の学歴は高く、また社員の会社に対する忠誠心は高いのが特徴としてあるのですが、典型的な日系企業で、海外の会社との会議で討論をまともにできるレベルの人材があまりいません。
入社難易度、面接選考
求人情報はなかなかありません。田辺三菱は旧財閥系ということがあるので、中途の入社難易度が高めです。そのため他の製薬企業と比べると、入社するのがちょっと難しいです。特に学歴に対する目がとても厳しいと言われています。医療関係のキャリアがあると優遇されやすいです。看護師や薬剤師などの場合はチャンスがあります。ある程度企業研究、調査をしてから応募しましょう。
田辺三菱製薬の就職難易度は58.9で、有名企業427社の中167位でした
引用元:シューカツFAQ
休暇のとりやすさ、職場環境、残業時間
休暇の取りやすさはかなり良いほうです。突然明日休みたいというような突発的なことを除けばですが、基本的に休むことが可能となっています。ただし拠点によっては出社する文化がかなり強く残っているため、リモートワークの導入と言う点では同業他社に比べるとあまり進んでいない点が懸念材料になるでしょう。残業時間はあまりないですが部署によっては忙しいです。有給休暇取得はまあまあといったところ。ワークライフバランスはそこそこですが組織によっては激務の可能性も。勤務時間はフレックス制度が導入されています。
月間残業時間:23.0h
有給休暇消化率:58.3%
引用元:Openwork
社風、評価制度
社風はとても風通しがよく、研修や教育にも熱心です。またキャリアアップのために認定資格を取らせるようです。人間関係はのんびり穏やかな雰囲気で休みはとりやすいです。評価はマネジャー、上長により5段階の業績評価と3段階の行動評価の2軸で評価される仕組み。管理職の1つ手前で1000万円、課長級で1200万円、部長になると1600万円くらいになります。年功序列の雰囲気があります。ダイバーシティも推進中。
風通りは比較的よく、特に若手には積極的に研修を受けさせたり社内認定資格を受験させたりキャリアアップに向けて挑戦する機会は与えられる。
引用元:ライトハウス
研修制度
若手向けの教育、研修制度もあります。外部研修なども参加できるような体制としているため、成長ができる環境にはあります。若手社員を積極的育てていこうという風土があるため、とてもしっかりした会社と言う印象です。
女性の働きやすさ
会社には時短制度や育休制度などがあるため、女性は比較的働きやすい会社と言えるでしょう。しかし上記でも説明したように、リモートワークの普及は他に比べるとやや遅い傾向にあるため、融通はあまりきかないところがあります。挑戦もできる風土でもちろん役職へのトライ、出世活躍もできます。

薬剤師が田辺三菱製薬へ転職する方法
以上のように田辺三菱には逆風も吹いていますが、転職したがる方も多いです。それでは田辺三菱に転職をしていくにはどうしたらいいでしょうか。以下のような特徴を抑えて転職するのがいいです。
内資系
田辺三菱は日本の会社ではあるので、日本人社会がとても馴染む人には向いています。
最高レベルの給与水準
田辺三菱は平均年収も高く800万円台になりますので、薬剤師の平均年収である500万円を超えています。管理職になれば1000万円越えも当たり前になります。そうなるためには積極的なチャレンジ精神が求められるでしょう。
管理能力
製薬会社は自社の業務をどんどん外注していますので、外部会社の業務や納品物を管理する能力が求められるようになっています。スケジュール管理、品質管理、さらには交渉や外注費用など色々な面における管理能力を求められるでしょう。
狙い目の職種
薬剤師が転職するとなれば、臨床開発(CRA、DM、薬事)か研究開発(研究職)がねらい目になるでしょう。どの職も専門性が高いため、今までのキャリアの延長で仕事ができるような職種を狙うのがポイントです。未経験でも採用してくれる部門は存在します。
どうやって求人を探す?
製薬業界の場合、そもそも一般の求人サイトでは求人がないケースがほとんど。専門の転職エージェントに登録したほうが紹介をもらえるので登録することがおすすめです。専門性が高いので、専門で取り扱っているエージェントが最適です。履歴書添削や職歴証明書添削、面接選考対策などコンサルタントがサポート支援してくれます。
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